コウモリ駆除は「追い出して塞ぐ」作業|捕まえることも殺すこともできない
コウモリは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷することはできません。
殺虫剤で仕留めて終わる害虫駆除とは違い、対応は追い出しと侵入口の封鎖で行います。
作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしなければ再発します。
前橋市は、コウモリは野生鳥獣であり法律により勝手な捕獲が禁止されていると案内しています。
栃木市も、許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があるとしています。
全体の流れを知りたい方はいい業者の見つけ方もあわせてご覧ください。
コウモリが好む場所は?|屋根裏・戸袋・換気口と、1〜2センチの隙間
家屋に侵入するのは、アブラコウモリ(イエコウモリ)が大半です。
前橋市は、アブラコウモリを体長3〜5センチ、前腕長30〜35ミリ、体重5〜10グラムとしています。
体はごく小さく、1〜2センチの隙間から侵入します。
前橋市は、窓やドアの隙間、換気口・通気口、エアコン配管の隙間、屋根と壁の隙間から侵入するとしています。
棲みつき先としては、屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下などが挙げられています。
屋根裏で音がする場合は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るもご参照ください。
コウモリは鳴きますか?|キー・キーという声と、バタバタという羽音
前橋市は、コウモリの鳴き声について「キー・キー鳴く」「バタバタと飛ぶ羽音がうるさい」と案内しています。
春から秋の夕暮れに活動し、11月頃から4月頃は冬眠するとされています(前橋市)。
一方で、木造住宅では冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時期に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります(住まいるダイヤル)。
この軋み音は、必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
音だけで判断がつかない場合は、鳴き声がするのページも参考にしてください。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、電話・専門家相談を無料で受け付けています。
コウモリが嫌がるものは何ですか?|忌避剤と装置でできるところまで
カプサイシンの匂いを嫌う傾向があるとされ、これを使った忌避剤が市販されています(害獣対策の窓口)。
超音波装置については、1種類の音だけでは慣れてしまう可能性があると駆除業者自身が案内しています。
超音波が届く範囲には限界があり、1か所に置くだけでは足りない場合があるとも案内されています。
装置によって対象の動物が異なるため、購入前に対象動物の表示を確認する必要があります。
忌避剤や装置で一時的に追い出せても、侵入口の封鎖をしなければ再発します。
自分でできる範囲はどこまでか|冬眠期は追い出しそのものができない
コウモリの駆除を自分で行う場合、まず時期の制約があります。
冬眠期(おおむね12〜3月)は追い出しができないため、作業できる時期が限られます。
捕獲・殺傷はできないため、自分でできるのは追い出しと清掃・消毒、侵入口の封鎖までです。
侵入先が屋根裏・軒下・瓦の下の場合、高所での作業になります。
1〜2センチの隙間が封鎖対象になるため、塞ぐ箇所の洗い出しが作業量を決めます。
高所作業や箇所数の多さが負担になる場合は、いい業者の見つけ方を参考に依頼先を探す方法もあります。
再発するのは、塞ぎ残しがあるとき|封鎖の箇所数が結果を決める
コウモリは捕獲・殺傷ができないため、封鎖をしない限り再発するという前提があります。
塞ぐ対象は、窓やドアの隙間、換気口・通気口、エアコン配管の隙間、屋根と壁の隙間です(前橋市)。
棲みつき先として、屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下が挙げられています(前橋市)。
1〜2センチの隙間が1か所でも残れば、そこが侵入口になります。
害獣駆除パートナーは、施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも、4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償と自社サイトで案内しています。
コウモリ駆除の費用はいくらですか?|侵入口の数と隙間の大きさで動く
コウモリ駆除の費用は、業者ごとに何で変わるかが異なります。
ホームスターは、料金が「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」によって変わると案内しています。
害獣駆除パートナーは、「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」によって変わるとしています。
駆除ザウルスは、「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」によって変わるとしています。
駆除ザウルスの料金表示の多くは「〜円から」という最低条件の価格で、条件によって金額が上がる形になっています。
害獣駆除パートナー、ホームスター、駆除ザウルス、アサンテはいずれも現地調査を無料と案内しています。
これらは各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
費用の考え方全体については、費用の考え方をご覧ください。
戸建て・一軒家で見積りが伸びやすいところ
戸建て・一軒家では、屋根と壁の隙間、瓦の下、戸袋、軒下など、封鎖対象となる箇所が複数あります(前橋市)。
ホームスターや駆除ザウルスのように、侵入口の箇所数が料金条件に入っている会社もあります。
箇所数が多いほど見積りが伸びやすい点は、一軒家で相談する前に把握しておくとよいでしょう。
その保証は、コウモリも対象か|4社が公表している期間と条件
保証年数だけを比べる前に、依頼する獣種が保証対象として書かれているかを確認してください。
害獣駆除パートナーは保証期間を最長5年とし、対象に「ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリ」と書いています。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年とし、イタチ・テン・ネズミ・コウモリ・ムクドリ・トコジラミ・シロアリは最長5年、「建物の構造等により前後することがある」としています。
ホームスターは「ハクビシン:5年保証/ネズミ:1年保証」と書いており、ハクビシンは駆除料金より10〜20%増し、ネズミは30〜50%増しという条件です。料金表示の対象にはコウモリ・ネズミ・ハクビシンを挙げています。
アサンテは保証期間を最長5年としていますが、対象・料金表示の対象ともに「シロアリ」です。
保証年数の長さよりも、コウモリが保証対象に明記されているかを先に確認してください。
これらは各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
業者ごとの違いをまとめて見たい方は、駆除業者の比較もご覧ください。
見積りで確認する3点|封鎖箇所、作業時期、保証に書かれた獣種
見積書には、封鎖する箇所と数が書かれているかを確認してください。
ホームスターや駆除ザウルスのように、侵入口の箇所数が料金条件に入る会社があるためです。
相談時期が冬眠期(おおむね12〜3月)にかかる場合は、追い出しができないため作業時期の説明を受けてください。
保証の対象にコウモリが書かれているか、再発時の条件(無償の回数・期間)がどう書かれているかも確認点です。
現地調査を無料としている会社があるため、複数社の調査を受けてから決めることもできます。
市役所に相談したら何をしてくれるか|名前の出ている自治体の例
横須賀市は、屋根裏や縁の下にムササビ・コウモリ・タヌキが棲みついた場合の相談への回答を公開しています。
前橋市は、アブラコウモリの大きさ、侵入箇所、活動時期、法律による捕獲禁止を案内しています。
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。民間業者の相談先として、公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)も案内しています。
板橋区は平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っていますが、侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります。
これらは横須賀市・前橋市・町田市・板橋区の案内であり、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度全体については、自治体の制度もあわせてご覧ください。
