自宅にネズミが出たらどうすればいいですか
ネズミのうちクマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種は、鳥獣保護管理法の対象外です。
そのため許可を取らずに自分で駆除できます。
作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
封鎖まで終えないと、同じ場所から再び入られてしまいます。
着手する前に、台所の食材・生ごみ・ペットフード・花瓶の花を片づけ、食べられるものがない状態にしておくことが防除の基本とされています(東京都保健医療局)。
新宿区は屋外対策として、生ごみを蓋つきのごみ箱や密閉容器に入れるよう案内しています。
見分けから知りたい方はネズミの見分け方と駆除、フンを見つけた方はフンがあるもあわせてご覧ください。
ネズミ駆除に一番効くものは何ですか
道具そのものより、使い方の条件で効果が変わります。
粘着シートは、走っているネズミが足を取られ、もがくことで体全体が付着するしくみです(東京都保健医療局)。
通路全体に複数枚並べ、最低3日間は配置を変えないことが推奨されています。
毒餌は、近くに残飯などがあると食べてもらえないため、先に餌になるものを片づける必要があります。
一カ所に大量に置くより、少量ずつ配置し、よく食べるポイントに多く配置するとされています。
ネズミは何に弱いですか
唐辛子に含まれるカプサイシンの匂いを嫌う傾向があるとされ、これを使った忌避剤が市販されています(害獣対策の窓口)。
東京都は、クマリン系殺そ剤を多用している都内繁華街の一部で、強い抵抗性を獲得したクマネズミの集団が見られるとしつつ、一般家屋ではあまり心配する必要はないとしています。
音による対策を検討している方はネズミが嫌がる音は効くのかで扱っています。
自分でやる範囲と、業者に渡す範囲
毒餌はペットや子供がいる家庭では誤食の危険があります。
東京都は、段ボール箱の両面に穴を開けて中に配置するなどの誤食防止対策を案内しています(東京都保健医療局)。
ねずみがいなくなれば速やかに毒餌を回収することも重要とされています。
ネズミが関わる感染症として、東京都はレプトスピラ症、鼠咬症、サルモネラ症、E型肝炎、ツツガムシ病などを挙げています。
体調に異変があれば医療機関にかかってください。
また、捕獲できても侵入口を封鎖しなければ再発します。
天井裏など高所での作業は足場や構造の確認が必要になる場合が多く、自分で無理に進めず業者に渡す判断も必要です。
詳しい手順は天井裏・屋根裏のネズミで扱っています。
業者は実際に何をしているのか
業者に頼む内容は、薬を撒くことだけではありません。
3工程のうち、清掃・消毒と侵入口の封鎖まで含むかどうかが、業者ごとの見積りの差になります。
侵入口の封鎖には、金属タワシや亀甲金網などの材料が有効とされています(東京都保健医療局)。
江東区は封鎖の資材として、金タワシ、目の細かい金網、パテ等を案内しています。
日本ペストコントロール協会は、内外装の隙間やかじり穴をトタン板などでふさぐとよいとしています。
なお、事業所に適用される基準として、建築物衛生法施行規則ではねずみ等の防除を6か月以内ごとに1回実施することが定められており、東京都の指導基準では生息状況等の点検を毎月1回以上実施するとされています。
料金は何で決まるか
ここに挙げた業者の情報は、各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
害獣駆除パートナーは、料金が「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」で変わるとし、ネズミを料金表示の対象に挙げています。
ホームスターは「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」で変わるとし、ネズミを対象に挙げています。
駆除ザウルスは「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」で変わるとし、表示の多くは「〜円から」という最低条件の価格です。
アサンテは「床下の広さ(㎡)」で変わるとし、シロアリを料金表示の対象に挙げています。
4社とも現地調査は無料と案内しています。
同じ家でも見積りが割れるのは、各社が基準にしている項目自体が違うためです。
費用の考え方は費用の考え方、複数社の比較は駆除業者の比較で扱っています。
「最長◯年保証」をどう読むか
期間の数字だけを比べると、実態を読み違えます。
害獣駆除パートナーは最長5年の保証を案内し、対象にネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリを挙げています。
施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも、4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償と公表しています。
ホームスターはハクビシン5年・ネズミ1年と公表し、保証を付けるとハクビシンは駆除料金より10〜20%増し、ネズミは30〜50%増しになると書いています。
駆除ザウルスは全般最長10年としつつ、イタチ・テン・ネズミ・コウモリ・ムクドリ・トコジラミ・シロアリは最長5年で、建物の構造等により前後すると書いています。
アサンテは最長5年の保証を案内していますが、対象として挙げているのは「シロアリ」です。
比べる際は期間ではなく、対象にネズミが入っているか、有償か無償か、再発時に何回まで対応するかを見てください。
悪徳業者を避けるために、見積書で見る場所
見積書を受け取ったら、まず「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」のどこまでが含まれるかを確認してください。
封鎖の箇所数と、使う資材(金網・パテ・トタン板など)が明記されているかも見るポイントです。
保証については、対象の動物・期間・有償か無償か・再発時の回数の4点が書面にあるかを確認します。
現地調査を無料としている会社は複数あるため、1社だけで決めず複数社に調査を入れて比べられます。
町田市は、民間業者の相談先として公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
業者の見分け方全般はいい業者の見つけ方で扱っています。
依頼の前に、自治体の窓口でもらえるもの
業者に頼む前に、自治体の窓口で確認できることがあります。
新宿区保健所は、粘着シートのサンプルを1人1回まで、殺そ剤サンプルを1人1袋まで無料配布しており、区による駆除作業は行っていません。
大田区は保健所の窓口で殺そ剤を配布し、捕獲用カゴを区民に1か月単位で貸し出しています。
台東保健所は屋内用・屋外用のねずみ対策パンフレットを窓口で配布しています。
中央区は地域ごとのねずみ相談会を開催し、公共の植え込みへの毒餌ボックス設置なども行っています。
江東区の保健所は、相談者に必要に応じて殺そ剤を窓口で配布しています。
ここで確認できたのは新宿区・大田区・台東区・中央区・江東区の案内で、ほかの市区町村に同じ取り組みがあるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、配布物や貸出の有無と条件を確認してください。
ハクビシンなど他の獣種の自治体制度は自治体の制度で扱っています。
ネズミが来なくなる方法はありますか
封鎖をしなければ、3工程の最後が抜けたままになり再発します。
東京都はクマネズミが1.25センチ以上の隙間を通り抜けられるとしています。
墨田区は1〜2センチ程度、江東区は約1.5センチ以上の隙間があれば侵入できるとしており、わずかな隙間も見逃せません。
ネズミは生後3か月から出産可能で、条件が良ければ年に6〜7回、1回に6〜10匹程度を生む場合が多いとされています(東京都保健医療局)。
封鎖と、食材・生ごみ・ペットフードの管理を続けることをセットで行うことが、再発を防ぐ条件になります。
賃貸・アパートで出た場合の費用負担
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
自分で業者を手配する前に、まず管理会社または貸主へ連絡し、手順を確認してください。
連絡の順番を誤ると、後から費用の負担について揉める場合があります。
契約内容によって対応が異なるため、自己判断で進める前に一報を入れることが前提になります。
