トコジラミは、体長数ミリほどの平たい虫で、寝具や家具の隙間に潜み、夜間に吸血します。
肉眼で見える大きさですが、隙間に隠れているため気づきにくいことが多いです。
寝具の黒い点状の汚れや、朝起きたときの刺され跡の増え方が、最初に気づくサインになる場合が多いです。
自分で確認できる範囲と、専門家や業者に相談すべき範囲を、この記事では順に説明します。
トコジラミとは|大きさ・見た目・肉眼で見えるのか
トコジラミの成虫は、体長数ミリほどの平たい体をしています。
色は赤褐色に近く、吸血前は薄く平たい姿をしていますが、吸血後は体がふくらみ、赤黒く見える場合が多いです。
肉眼で見える大きさですが、隙間の奥に潜んでいることが多く、明るい場所で懐中電灯を当てながら探す必要があります。
縫い目やへりを確認するときは、ピンセットがあると虫を潰さずに拾い上げられます。
幼虫は成虫より小さく、白っぽい色をしており、卵は白色で縫い目や木部の継ぎ目に付着している場合が多いです。
フンは黒い点状の汚れとして、布や木部に染み込むように残ります。
血のしみは赤黒くにじんだ形で残ることが多く、黒い点状のフンとは見え方が異なります。
本記事に掲載している画像は生成したイラストであり、撮影した写真ではありません。
最終的な判断は、見つけた虫やフンを実物のまま専門家に見せて行ってください。
症状や被害の全体像を先に知りたい方は、症状から調べるのページも参考にしてください。
トコジラミに似た虫と間違えやすい場面
小さくて平たい虫を見つけても、その場で種類を断定しないでください。
透明な袋やテープに入れて保存し、形を崩さない状態で相談先に見せると、判断してもらいやすくなります。
保存するときは、次の情報もあわせて記録してください。
- 見つけた場所(寝具のどの部分か、家具のどこか)
- 見つけた日時
- 見つけた数(1匹か複数か)
トコジラミがいるサインは?
トコジラミがいる部屋では、発見より先にいくつかのサインが出る場合が多いです。
まず、寝具やベッド周りに残る黒い点状の汚れです。
次に、布にじんわり残る血のしみ、脱皮した後の殻、そして虫そのものの順に見つかることが多いです。
黒い点状の汚れはシーツの縫い目やマットレスの継ぎ目に、脱皮殻はベッドフレームの隙間に残っている場合が多いです。
体の側のサインとしては、朝起きたときに刺され跡が増えている、という変化も手がかりになります。
サインを1つでも見つけた時点で、場所・日付・写真かメモを記録しておくことをおすすめします。
後で駆除業者や管理会社に状況を伝えるとき、記録があると説明がしやすくなります。
寝具以外の場所で物音やフンが気になる場合は、フンがあるのページも確認してみてください。
布団にトコジラミがいるかどうかの見つけ方は?
布団まわりを確認するときは、順番を決めて見ていくと見落としを減らせます。
まず布団・シーツ・マットレスの縫い目を見て、次にへり、最後に裏面を確認します。
寝具を見終えたら、ベッドフレーム、すのこ、ヘッドボードの裏、枕元の家具の隙間へと範囲を広げていきます。
確認の途中で寝具を部屋の外へ引きずると、虫やフンが別の場所に落ちる可能性があります。
寝具はその場で袋に入れてから動かしてください。
1匹でも見つかった場合は、その部屋にある寝具・家具すべてを確認対象に広げることをおすすめします。
1匹だけで済んでいるとは限らず、見えていない場所に幼虫や卵が残っている場合があるためです。
トコジラミに噛まれたらどんな症状が出る?
刺された直後はかゆみが出ないこともあり、時間が経ってからかゆみが強くなる場合が多いです。
刺され跡は、寝ているあいだに露出している部分、腕や首、足などに出やすい傾向があります。
跡の数や並び方には個人差があり、複数か所にまとまって出ることもあれば、1か所だけのこともあります。
かゆみで眠れない、掻き壊してしまった、跡が長く残る、といった場合は皮膚科を受診してください。
受診のときは、次の情報を伝えるとスムーズです。
- いつから症状が出ているか
- どこで寝ていたか
- 何か所に跡があるか
- 寝具で黒い点やしみなどの痕跡を見つけたか
トコジラミとダニの刺され跡はどう見分けるか
刺され跡だけを見て、トコジラミかダニかを言い当てるのは難しい場合が多いです。
寝具から出た痕跡とあわせて判断することになります。
トコジラミを疑うときは、寝具の黒い点状の汚れ、脱皮殻、ベッドフレームの隙間の様子を確認します。
一方、ダニを疑うときは、寝具の湿気、長く干していない布団、使用年数といった条件を確認します。
どちらも布団まわりの状態がヒントになりますが、確認する項目は異なります。
皮膚の症状から原因を決めるのは皮膚科の領域です。
市販薬を自己判断で使い続ける前に、受診して確認することをおすすめします。
トコジラミの何がやばいですか?
トコジラミの被害がつらいと感じられる理由は、いくつかの条件が重なるためです。
まず、吸血によるかゆみが続くと、睡眠が妨げられ、生活に直接響いてきます。
次に、隙間に潜む習性があるため、姿を見ないまま被害だけが続き、発見が遅れやすい点があります。
さらに、人の移動や荷物の持ち運びにともなって、別の部屋や別の住居へ運ばれる可能性があります。
1回の対処で終わるとは限らず、時間をおいた再確認が必要になる場合が多いです。
症状について不安がある場合は、皮膚科へ相談してください。
トコジラミはどこから持ち込まれるか|旅行・中古家具・荷物
持ち込みの入口になりやすい場面は、宿泊先、中古の家具や寝具、人から借りた荷物の順で考えられます。
宿泊先に着いたら、荷物をすぐに床へ広げず、先にベッド周りの縫い目やヘッドボードの裏を確認してください。
確認を終えてから、荷物をラゲッジラックなど寝具から離れた場所に置くと、荷物に虫が移る可能性を減らせます。
帰宅したときも、スーツケースをそのまま寝室へ持ち込まず、玄関や浴室など床材の見やすい場所で開けてください。
袋のまま運び、袋ごと洗濯機の前で開けると、途中で虫が落ちても広がりにくくなります。
持ち帰った衣類は、袋から出したらすぐに洗濯し、高温での乾燥も行ってください。
中古の家具や寝具を部屋に入れるときは、搬入する前に隙間と縫い目を確認してから運び入れると安心です。
トコジラミの駆除|自分でやれる範囲と、その限界
市販の殺虫剤を使う前に、製品の表示を確認してください。
トコジラミ(ナンキンムシ)が適用害虫として記載されているかどうかが、使えるかどうかの目安になります。
使用するときは、説明書の指示に従い、寝具や肌に触れるものへの使用が可能かどうかも表示で確認してください。
掃除機で吸い取った場合は、紙パックや吸い込んだ中身をその場で袋に密閉し、屋外のごみとして出してください。
洗濯と乾燥、家具の隙間の清掃は、見つけた場所ごとに繰り返す必要がある場合が多いです。
次のような状況になったら、自分での処置を続けず、相談へ切り替えることをおすすめします。
- 複数の部屋に被害が広がっている
- 集合住宅で隣の住戸にも心当たりがある
- 処置をしても刺され跡が増え続けている
寝具ではなく天井裏で音がするときは、別のものを疑う
夜間の物音、天井のシミ、フンや足跡が見つかる場合は、寝具の虫ではなく屋根裏にいる動物を疑ってください。
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
ただし、ネズミ(クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミ)はこの法律の対象外で、自力で駆除することができます。
この3種以外の対象獣を捕獲するときは、市区町村または都道府県の担当課へ申請が必要で、被害状況の説明が求められます。
なお、木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きいときに、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります。
これは必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による場合があるとされています(出典:住まいるダイヤル)。
音の正体をもう少し詳しく絞りたい方は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るや、音がする、フンがあるのページを確認してください。
ネズミが疑われる場合は、ネズミの見分け方と駆除もあわせてご覧ください。
業者や管理会社に相談するときに決めておくこと
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
作業を手配する前に、まず管理会社へ連絡してください。
民間業者の相談先として、町田市は公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
これは町田市の案内であり、ほかの市区町村が同じ窓口を案内しているかどうかは確認できていません。
お住まいの市区町村の担当課に、相談できる窓口があるかを確認してください。
当サイトが扱う害獣の駆除では、作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
封鎖をしないと再発するという考え方があり、依頼するときは作業後の再発防止までが見積もりに含まれているかを確認するとよいです。
相談の前には、次の情報をまとめておくと話がスムーズです。
- 見つけた場所
- 見つけた日付
- 刺され跡が出た日
- 寝具の扱い(洗濯済みか、袋に入れてあるか)
自治体の制度について知りたい方は自治体の制度を、業者選びで迷ったらいい業者の見つけ方を、費用の考え方は費用の考え方を参考にしてください。