「評判がいい業者」は、何を見て決めればいいのか
「ハクビシン駆除 評判」で検索している人が本当に知りたいのは、星の数ではなく「この業者に頼んで大丈夫か」だと思います。
口コミは、書いた人の被害の程度・建物の構造・作業範囲が分からないまま並んでいます。
天井裏の広さも侵入口の数も人それぞれなので、自分の家と同じ条件とは限りません。
この記事では、各社が自社サイトで公表している保証期間・保証の対象動物・保証の条件・現地調査の扱い・料金が動く条件を並べて比較する方法をとります。
ここに挙げる業者の情報は各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
駆除全体の流れを先に知りたい方は、ハクビシン駆除|自分でできる範囲と業者に頼む判断もあわせてご覧ください。
評判を調べる前に。そもそも動物かどうかを確かめる
業者に相談する前に、無料で確認できることがあります。
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きいときに、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあると住まいるダイヤルが案内しています。
この軋み音は必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
マンションでは給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例も報告されています。
天井のシミや水音も、雨漏りではなく室内外の温度差による結露が原因の場合があります。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています。
動物の気配を感じても、まず住宅の不具合の可能性を除外すると判断を誤りません。
音の正体を先に絞りたい方は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るもご覧ください。
ハクビシンが家に来る理由は何ですか?
ハクビシンは雑食性で、果実や種子を好み、昆虫類・魚類・残飯等も食べると国立環境研究所が記載しています。
木登りが得意で、屋根や電線から侵入してきます。
前肢・後肢とも丸形の5本指で分厚い肉球を持ち、これを押し付けて挟むように上り下りするため、雨樋のような滑らかな柱でも登れると農林水産省が記載しています。
農林水産省は、幅6センチ×高さ12センチ程度の隙間があれば屋内に侵入できるとしています。
通風口などから住居内へ侵入する場合が多く、壁の隙間の有無が侵入されやすさに影響します。
農林水産省は、昭和30年代中頃から40年代後半に建築された建物で侵入率が最も高いとしています。
ハクビシンは昼間どこへ行く?|日中に見つからないから相談が遅れる
ハクビシンは夜行性で、日中は天井裏などで休みます。
国立環境研究所は、昼間は樹洞・岩穴・人家の屋根裏等で休憩するとしています。
明確な縄張りを持たず、複数のねぐらを他個体と共同または時間差で使うことがあると農林水産省が記載しています。
農林水産省は繁殖期を1〜9月、出産期を3〜11月と推定し、ほぼ年間を通じて繁殖するとしています。
天井裏で出産・育児をする場合もあります。
生後3か月で成獣と同程度の体重になるため、気づいたときには数が増えていることがあります。
ハクビシンが出たらどうすればいいですか?|自分で捕まえられない理由
ハクビシンは鳥獣保護管理法上の狩猟鳥獣(獣類)に指定されており、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
東京都は、許可のない捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています。
東京都内の有害鳥獣捕獲許可の申請先は、23区内が東京都環境局、多摩地区が東京都多摩環境事務所です。
栃木市では捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要で、わなは1日1回以上の見回りが義務づけられ、対象以外の動物がかかった場合は直ちに放獣することになっています。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります。
「自治体が無料でやってくれる」という評判は、どこまで本当か
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。
ただし消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。
板橋区は平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っていますが、侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります。
目黒区は箱わなの貸出と捕獲動物の回収費用を負担しますが、糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、区内在住・糞尿被害の実在・立会いが条件、年度1回限りです。
横浜市は住居内への侵入被害に限り市契約業者による捕獲・回収を無料で行い、庭での目撃や池の被害は対象外、一人当たり2週間まで、年1回限りです。
上尾市は、屋内への住み着き等で市が対応できない場合、防除業者への相談が必要で費用は自己負担と明記しています。
上尾市は、ハクビシンは被害がある場合のみ捕獲許可の対象で、目撃のみでは捕獲できないとしています。
ここに挙げたのは町田市・板橋区・目黒区・横浜市・上尾市の事業で、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度の全体像は自治体の制度にまとめています。
無料の制度を使っても、封鎖と消毒は残る
駆除作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしないと再発します。
町田市・板橋区・目黒区はいずれも封鎖や消毒を事業の対象外としており、無料の捕獲だけでは工程の一部しか終わりません。
町田市は民間業者の相談先として公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
口コミサイトの評判では分からないこと
同じ「ハクビシン駆除」でも、作業が捕獲までなのか、清掃・消毒・封鎖まで含むのかで中身が変わります。
料金は各社とも条件で動く形になっており、同じ家の条件でないと金額の感想は比較になりません。
アサンテは料金が「床下の広さ(㎡)」によって変わると案内しています。
害獣駆除パートナーは料金が「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」によって変わると案内しています。
ホームスターは料金が「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」によって変わると案内しています。
駆除ザウルスは料金が「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」によって変わると案内しています。
以上は各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
費用の考え方全体は費用の考え方で扱っています。
評判の代わりに照合する4項目|各社の公表内容を並べる
評判の代わりに照合できるのが「保証期間」「保証の対象」「保証の条件」「現地調査の扱い」の4項目です。
ここに挙げた業者の情報は各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
保証期間の長さは、対象と条件とセットでないと比べられない
アサンテは保証期間を最長5年と案内し、保証の対象として「シロアリ」と書いています。
条件は「エコ割安心プラン適用条件を満たす場合。保証期間中に2回(3年目・5年目)の定期点検を実施。点検を受けない場合は再処理や保証継続ができないことがある」とされています。
害獣駆除パートナーは保証期間を最長5年と案内し、対象として「ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリ」と書いています。
条件は「施工後3カ月以内に再発した場合は無償で何度でも対応、4カ月目から5年以内に再発した場合は1度に限り無償にて対応」です。
ホームスターは保証期間を最長5年と案内し、対象として「ハクビシン:5年保証/ネズミ:1年保証(コウモリは本ページ内に記載なし)」としています。
条件は「ハクビシンは駆除料金より10〜20%増し、ネズミは駆除料金より30〜50%増し」です。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年と案内し、対象として「全般(イタチ・テン・ネズミ・コウモリ・ムクドリ・トコジラミ・シロアリは最長5年)」、条件として「建物の構造等により前後することがある」としています。
同じ「最長5年」でも、対象の動物と、無償対応の回数や点検義務といった条件が各社で違うため、年数だけでは比較になりません。
ハクビシンが料金表示の対象に入っているか
害獣駆除パートナーは、アライグマ・イタチ・コウモリ・ネズミ・ハクビシン・共通(基本料金)を料金表示の対象に挙げています。
ホームスターは、コウモリ・ネズミ・ハクビシンを料金表示の対象に挙げています。
駆除ザウルスは、アライグマ・イタチ・コウモリ・シロアリ・シロアリ保険(任意加入)・タヌキ・テン・トコジラミを料金表示の対象に挙げています。
アサンテは、シロアリを料金表示の対象に挙げています。
自分の家に出ている動物が、その会社の料金表示の対象に入っているかを先に見てください。
「〜円から」という表示の読み方
アサンテの料金表示の多くは「〜円から」という最低条件の価格で、条件によって金額が上がる形になっています。
駆除ザウルスの料金表示の多くも「〜円から」という最低条件の価格で、条件によって金額が上がる形になっています。
最低価格の表示だけを他社と比べても、自分の家の条件での金額にはなりません。
現地調査が無料かどうか
アサンテ・害獣駆除パートナー・ホームスター・駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
現地調査が無料であることは4社に共通しているため、この項目だけでは会社の差は出ません。
4項目を踏まえた見積りの読み方は、ハクビシン駆除業者の選び方|見積りと保証で比べる確認点で扱っています。
業者選び全般はいい業者の見つけ方、比較の視点は駆除業者の比較もご覧ください。
賃貸・マンションの場合、誰が業者を選ぶのか
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
自分で業者を選ぶ前に、管理会社または貸主へ先に連絡する必要があります。
評判を調べて業者を比較していても、実際の発注は自分ではなく管理会社側が行う場合があるため、順番を間違えないようにしてください。
健康被害がある場合は、業者選びより先に医療機関へ
ハクビシンには同じ場所に排泄する習性(ためフン)があり、天井のシミや悪臭の原因になります。
家屋侵入により糞尿を排泄するため、天井のシミ汚れや異臭が生じる場合が多いと環境省生物多様性センターが記載しています。
農林水産省は、ノミやダニが付いており、それらが媒介する病気があるとしています。
東京都環境局は、アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症として、レプトスピラ症、E型肝炎、サルモネラ感染症、疥癬などを挙げています。
体調の異変や咬まれ・引っかき傷がある場合は、業者を比べる前に医療機関を受診してください。
評判を見たあと、相談先を決める順番
まず住んでいる市区町村の担当課に、ハクビシンが捕獲事業の対象か、期間と回数の条件はどうかを確認してください。
自治体の制度は年度で変わることがあるため、申し込む時点の条件を担当課で確かめる必要があります。
自治体の事業で封鎖・消毒が対象外の場合、その部分は業者へ依頼することになります。
業者を比べるときは、保証の対象にハクビシンが入っているか、保証の条件に点検や回数の制限があるかを、各社の公表内容で照合してください。
ここで扱ったのは各社の公表情報の照合までで、実際の見積りの中身は現地調査のあとに確認することになります。
相談先の使い分けはハクビシン駆除の相談先|自治体・業者・住宅窓口の使い分けにまとめています。
