「追い出し」は3工程のうちの1つ|この記事が扱うところ
コウモリは鳥獣保護管理法の対象で、許可なく捕獲・殺傷することはできません。
対応できるのは、追い出しと侵入口の封鎖だけです。
駆除の作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
封鎖をしないと、また同じ隙間から戻ってきます。
全体の流れはコウモリ駆除の基本にまとめています。
この記事では、そのうち追い出しの部分だけを、室内・換気口・屋根裏という場所別に扱います。
住宅に入り込むのは、ほとんどがアブラコウモリ(イエコウモリ)です。
コウモリを見つけたらどうすればいいですか?
まず、自分で捕まえようとしないでください。
栃木市は、許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があるとしています。
捕獲の許可が必要な場合、申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
前橋市は、アブラコウモリを体長3〜5センチ、前腕長30〜35ミリ、体重5〜10グラムとしています。
1〜2センチの隙間があれば出入りできるため、まずは出入りに使われている隙間がどこかを見ておきましょう。
部屋に入り込んだ1匹を、外へ出すまで
前橋市は、窓やドアの隙間、換気口・通気口、エアコン配管の隙間、屋根と壁の隙間から侵入するとしています。
捕獲・殺傷ができない以上、室内でできるのは、出口になる窓や戸を開けて自力で出ていける状態をつくることだけです。
前橋市によると、活動するのは春から秋の夕暮れです。
出ていくのは、暗くなってからの時間帯になります。
体重5〜10グラムの小さな動物なので、家具の裏や天井付近にとまったまま動かないことがあります。
室内の出入口は1か所に絞り、ほかの部屋への通り道をふさいでおくと、出口に向かいやすくなります。
換気口・通気口・エアコン配管から追い出すとき
換気口・通気口、エアコン配管の隙間は、前橋市が侵入箇所として挙げている場所です。
1〜2センチの隙間から侵入するため、換気扇カバーの縁や配管の通し穴が、そのまま出入口になっていることがあります。
追い出したあとは、侵入口の封鎖が必要です。
封鎖をしないと、再び同じ場所から戻ってきます。
ただし、中にコウモリが残ったまま塞ぐと、閉じ込めになります。
出ていったことを確かめてから、次の工程に移ってください。
屋根裏・戸袋・軒下にいるとき
前橋市は、屋根裏、戸袋、換気口、軒下、瓦の下などに侵入するとしています。
「キー・キー鳴く」「バタバタと飛ぶ羽音がうるさい」と前橋市は案内しており、音からおおよその場所の見当は付けられます。
横須賀市は、屋根裏や縁の下にムササビ・コウモリ・タヌキが棲みついた場合の相談への回答を公開しています。
この案内は横須賀市のもので、ほかの市区町村に同じ案内があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課に、対象の動物と相談できる範囲を確認してください。
屋根裏の音がコウモリによるものか迷う場合は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るもあわせて確認してください。
追い出せる時期と、動きはじめる時間帯
前橋市は、春から秋の夕暮れに活動し、11月頃から4月頃は冬眠するとしています。
このうち、より確実に活動が止まる時期を、本記事ではおおむね12〜3月の冬眠期として扱います(本媒体の整理です)。
冬眠期は追い出しができないため、作業できる時期は限られます。
夕暮れから活動する習性があるため、外に出ていくところを確かめるなら、日没前後に見ることになります。
追い出したあと、終わったかどうかを何で判断するか
前橋市は夕暮れに活動するとしているため、日没前後に外から隙間のまわりを見て、出入りがあるかを確かめます。
鳴き声や羽音が続くかどうかも、音のする場所ごとに確認してください。
前橋市は「キー・キー鳴く」「羽音がうるさい」と案内しています。
出入りや物音が無くなっても、作業はまだ終わっていません。
清掃・消毒と侵入口の封鎖は、追い出しとは別の工程です。
封鎖をしなければ再発します。
1〜2センチの隙間が残っていれば戻られる前提で、見つけた隙間の数を数えておいてください。
業者に頼むなら、作業時期と残った工程を先に聞く
冬眠期はそもそも追い出し作業ができないため、まず「いつ作業に入るのか」を確認してください。
追い出しのあとには、清掃・消毒と侵入口の封鎖が残ります。
どこまでを依頼するかで、作業の範囲は変わります。
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
コウモリは捕獲・殺傷ができないため、依頼しても作業の中身は追い出しと封鎖になります。
依頼先を選ぶ際はいい業者の見つけ方や駆除業者の比較を、費用の考え方は費用の考え方を、お住まいの自治体の制度については自治体の制度を確認してください。
