アライグマ駆除にかかる時間は、4つの区切りに分かれる
アライグマ駆除は「何時間で終わるか」ではなく「いつからいつまでか」で考える必要があります。
区切りは4つあります。
申請にかかる時間、わなを置いてから捕獲までの期間、清掃・消毒・封鎖の作業にかかる時間、終わった後の点検が続く期間です。
駆除作業そのものは「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれており、封鎖をしないと再発します。
さらにこの3工程の前に、捕獲許可の申請という区切りがあります。
申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
つまり気づいた日にすぐわなを置けるわけではなく、1回の作業で終わる話でもありません。
制度の全体像や許可そのものの要否は、アライグマ駆除|許可の要否・自治体の制度・業者の選び方で詳しく扱っています。
ここでは、4つの区切りごとにかかる時間だけを順に見ていきます。
着手までの時間|栃木市は捕獲開始の10日前までに申請書
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要です(出典:栃木市)。
気づいたその日にわなを置ける話ではなく、まず申請の期限を押さえる必要があります。
この10日前という条件は栃木市のもので、ほかの市区町村に同じ条件があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と申請の期限を確認してください。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(出典:栃木市)。
また、アライグマは特定外来生物に指定されており、生きたままの運搬・飼養・放出が禁止されています。
自分で捕まえて自分で運ぶ、という対応はできません。
自治体の制度は自治体の制度でも整理しています。
わなを置いてから捕獲までの期間|町田市は最長3週間・延長なし
町田市は、アライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています(出典:町田市)。
この事業では、わなの設置期間が最長3週間で、延長はできません。
一方で、消毒と侵入口の封鎖は自己負担です。
この事業は町田市のもので、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
期間内に捕獲できるとは限らないため、3週間が終わった後に何をするかを先に決めておくことが大切です。
わなを置いている間の様子は見た目だけでは判断しにくく、日数で区切って考えるほうが予定を立てやすくなります。
わなを置いている間、毎日取られる時間|栃木市は1日1回以上の見回り
栃木市では、わなの見回りが1日1回以上義務づけられています(出典:栃木市)。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣することになっています(出典:栃木市)。
この条件は栃木市のもので、ほかの市区町村の見回り回数は確認していません。
わな設置期間中は、毎日この見回りの時間が自分の予定に加わることになります。
なお、自治体が防除実施計画を定めている場合は、従事者登録をした個人が捕獲できることがあります。
見回りの時間帯そのものについては、アライグマ駆除の時間帯|音の記録・わな見回り・業者受付で扱っています。
捕獲できた日に終わりではない|清掃・消毒と封鎖に別の日程がかかる
駆除は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程で成り立っており、封鎖をしないと再発します。
板橋区は、平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っています(出典:板橋区)。
ただし、侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります(出典:板橋区)。
町田市の防除事業でも、消毒と侵入口の封鎖は自己負担です(出典:町田市)。
これらは板橋区と町田市について確認した内容で、ほかの市区町村の対象範囲は確認していません。
行政の捕獲が終わってから、清掃・消毒と封鎖の日程を別に取る、という前提で考えておく必要があります。
業者に頼む場合、相談から見積りまでにかかる時間
アサンテ、害獣駆除パートナー、ホームスター、駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
ここに挙げた業者の情報は、各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
各社とも現地調査を無料としており、作業範囲や日程は調査後の説明で確認することになります。
害獣駆除パートナーと駆除ザウルスは、アライグマを料金表示の対象に挙げています。
一方、アサンテはシロアリを料金表示の対象に挙げており、ホームスターはコウモリ・ネズミ・各種オプションを料金表示の対象に挙げています。
問い合わせる前に、アライグマが対象に入っているかを各社のサイトで確認すると、やり取りの往復が減ります。
業者の選び方全体は、いい業者の見つけ方でも扱っています。
作業の日数が延びる条件|各社が公表している「料金が動く条件」と同じ
害獣駆除パートナーは、料金が「作業面積」「被害の状況(小被害〜大被害)」によって変わると案内しています。
ホームスターは、料金が「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害の進行度」によって変わると案内しています。
駆除ザウルスは、料金が「害獣・害虫の種類」「被害状況」「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「建物の構造」によって変わると案内しています。
アサンテは、料金が「建物の広さ(面積)」「状況による追加料金の有無」によって変わると案内しています。
これらは各社が料金の変動要因として挙げている項目です。
日数への影響そのものは各社の公表情報に書かれていないため、見積りのときにこの条件のどれが自分の家に当てはまるかを聞き、日程の幅として確認してください。
費用の考え方は費用の考え方で扱っています。
作業が終わった後も続く時間|保証期間と点検の回数
害獣駆除パートナーは、保証期間を最長5年と案内し、対象に「ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリ」を挙げています。
条件は「施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも対応。4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償対応。穴塞ぎ工事の破損も5年間無償で再施工。5年間、年1回(全5回)の定期点検を実施」です。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年と案内し、対象を「害獣・害虫全般」としています。
ただし、イタチ、テン、ネズミ、コウモリ、ムクドリ、トコジラミ、シロアリは最長5年の保証期間です。
アサンテは保証期間を最長5年、対象を「シロアリ(エコ割安心プラン)」とし、条件を「保証期間中に2回(3年目および5年目)の定期点検を受けること」としています。
ホームスターは保証期間を最長5年、対象を「ハクビシン」とし、条件を「駆除料金より10〜20%増し」としています。
保証は年数の長さだけでなく、対象の動物と点検の回数・時期まで見る必要があります。
日程を短くするために、相談の前にまとめておくこと
申請では被害状況の説明が求められるため、音や被害に気づいた日付、場所(屋根裏・天井裏など)、見つけたものを書き出しておきましょう。
アライグマは尾に輪状の模様があり、前足が器用で戸や容器を開けることがあります。
見た特徴や荒らされた場所も記録に残しておくと、説明がスムーズになります。
自治体の制度は年度で変わることがあるため、市区町村の担当課に対象の動物と現在の条件を確認してから業者に相談すると、二度手間が減ります。
町田市は、民間業者の相談先として公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによるため、着手前に連絡しておく必要があります。
なお、屋根裏の音は、木造住宅で冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に生じる木材の軋み音のこともあります(出典:住まいるダイヤル)。
動物と決まる前に、屋根裏で音がする。正体を音から絞るで確認しておくと、日程の無駄が減ります。
