イタチの被害は、天井裏の騒音、糞尿の臭気、断熱材をほぐした営巣、台所や店舗への侵入、ノミの5つに大きく分かれます。
自分の家でどれが出ているかを先に確認すると、次にやるべきことが見えてきます。
自力での捕獲は法律で制限されているため、記録を取ったうえで自治体や業者に相談するのが基本の流れです。
被害の全体像はイタチの見分け方と駆除でも整理しています。
イタチの被害は5種類に分かれる|まず自分の家でどれが出ているか
自治体が案内している被害を、ここでは便宜上5つに整理します。
堺市は天井裏の騒音、糞尿の臭気、台所や店舗への侵入を被害として挙げています。
大阪市住吉区は、天井裏を走り回る騒音と、尿・糞の臭いを被害として挙げています。
南あわじ市は足音・鳴き声の騒音、建材の破損、排せつ物の悪臭を被害として挙げています。
大東市はイタチによるノミ被害にも言及しています。
大阪府と堺市は、グラスウール断熱材をほぐして営巣・子育てすることがあると案内しています。
出ている被害の種類によって、次にやることが変わります。
以降の見出しで、それぞれの被害を詳しく見ていきます。
天井裏の騒音という被害|足音と鳴き声が出る時間帯
大阪市住吉区は、天井裏を走り回る騒音を被害として挙げています。
南あわじ市も、足音・鳴き声の騒音を被害として挙げています。
夜行性とする自治体が多くあります(出典:南あわじ市、北九州市)。
一方で東大阪市は、1年中活動し、都市部では昼夜とも活動すると案内しています。
昼間に音がしても、イタチの可能性は外れません。
東大阪市は、既存の穴や隙間を巣に使い、屋根裏や床下に住み着くとしています。
屋根裏の音の正体を音の種類から絞りたい場合は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るで確認できます。
糞尿の臭気と汚損|肛門腺の臭気と、天井のシミ
イタチは肛門腺から強い臭気を出します。
大阪市住吉区は尿・糞の臭いを、南あわじ市は排せつ物の悪臭を、堺市は糞尿の臭気を、それぞれ被害として挙げています。
駆除作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
このうち清掃・消毒が、臭気や汚損そのものを回復させる工程にあたります。
天井のシミが必ずイタチとは限らない
天井のシミや水音は、イタチの尿とは限りません。
室内外の温度差による結露が原因の場合があります(出典:住まいるダイヤル)。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています(出典:住宅リフォーム・紛争処理支援センター)。
断熱材をほぐして巣にする被害|堺市が「増えている」とする形
大阪府と堺市は、グラスウール断熱材をほぐして営巣・子育てすることがあると案内しています。
堺市は、このケースが増えていると説明しています。
南あわじ市は建材の破損を被害として挙げており、断熱材をほぐす被害もこの一種といえます。
前述のとおり、東大阪市は既存の穴や隙間が巣に使われるとしています。
営巣は一度で終わらず、出産・子育てを経て繰り返される被害の形です。
次の見出しで、被害が増える時期について見ていきます。
被害が増える時期|出産期は自治体で記述が食い違う
堺市はイタチの出産期を4月頃〜8月頃、年1回5〜6頭としています。
南あわじ市は3月〜5月頃としており、堺市と時期が食い違います。
どちらか一方が誤りというわけではなく、自治体によって案内が異なります。
出産期にあたる時期は、営巣による被害が増えやすい時期と重なります。
東大阪市は1年中活動するとしています。
出産期以外の時期でも、音や臭いなどの被害が出ることがあります。
台所・店舗への侵入とノミ|屋根裏以外で出る被害
堺市は台所や店舗への侵入を被害として挙げています。
大東市はイタチによるノミ被害にも言及しています。
東大阪市は雑食性とし、ネズミや小鳥の卵・ヒナ、カエル、昆虫類を好むとしています。
大阪府はイタチの主食を、ネズミ・鳥類・昆虫などの動物食としています。
国立環境研究所は、チョウセンイタチの食性にさらに果実類を挙げています。
こうした食性から、台所や店舗に入り込んで食品を荒らす被害につながります。
ノミによる体調の不安がある場合は、医療機関へ相談してください。
イタチは昼間どこに隠れている?
夜行性とする自治体が多くありますが(出典:南あわじ市、北九州市)、東大阪市は昼夜とも活動するとしています。
既存の穴や隙間が屋根裏や床下への住み着きに使われることは、前述のとおりです。
イタチは胴が細長く、直径3センチ程度の隙間から侵入できます。
人が覗けないような狭い場所にも入り込みます。
大阪市住吉区は、3センチメートル(500円玉大)の隙間から侵入すると案内しています。
大阪府は、3センチメートル四方の穴から出入りできると案内しています。
隙間への対策はイタチ対策|昼間の居場所・3センチの隙間・フン尿への対応で扱っています。
イタチがいたらどうすればいいですか?|被害を確認した日にやること
最初にやることは、音・臭い・汚れが出ている場所と時間帯を記録することです。
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
許可なく捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(出典:栃木市)。
自分で捕まえようとしないでください。
駆除作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしないと再発します。
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによるため、先に管理会社へ連絡してください。
庭にイタチがいました。どうすればいいですか?
庭で姿を見ただけの段階と、屋根裏や床下に住み着いた段階では、出ている被害が違います。
東大阪市が案内するとおり、屋根裏や床下は既存の穴や隙間から住み着かれることがあります。
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することはできません。
大東市はイタチによるノミ被害にも言及しているため、近づいて触らないようにしてください。
庭で見かけただけでも、建物側に糞尿の臭いや足音が出ていないか確認してください。
屋根裏や床下に異常がなければ、しばらく様子を見るだけで済む場合もあります。
見かけた段階での判断は、イタチを見たらでも扱っています。
被害を理由に捕獲できるのか|狩猟鳥獣の指定と許可の線
狩猟鳥獣として指定されているのは「イタチ(オス)」です(出典:環境省)。
平成29年9月から、チョウセンイタチのメスのみが狩猟鳥獣に追加指定されました(出典:環境省)。
群馬県は狩猟の対象を「イタチはオスに限る」と明記しています。
狩猟鳥獣であっても、住宅の被害を理由に捕獲する場合は市町村長等の許可が要ります(出典:大阪府、北九州市、東大阪市)。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
栃木市では捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要で、わなは1日1回以上の見回りが義務づけられています。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣します。
この手続きは栃木市のものであり、ほかの市区町村に同じ条件があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度全般は自治体の制度でも確認できます。
その被害、イタチ以外の原因かもしれない
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります(出典:住まいるダイヤル)。
この軋み音は必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
マンションでは、給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例が報告されています(出典:住まいるダイヤル)。
この窓口は国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、電話・専門家相談を無料で受け付けています(出典:住宅リフォーム・紛争処理支援センター)。
音の正体に迷う場合は、一度こうした窓口に相談する方法もあります。
被害が分かったあと、どこに相談するか
相談先は、被害の内容によって分かれます。
住宅の被害を理由に捕獲を進めたい場合は、市区町村または都道府県の担当課に相談します。
町田市は民間業者の相談先として、公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
この案内は町田市のものであり、ほかの市区町村が同じ相談先を案内しているかは確認していません。
賃貸住宅に住んでいる場合は、管理会社または貸主へ先に連絡してください。
費用負担は、その取り決めによります。
駆除作業の3工程のうち、封鎖をしないと再発する点は前述のとおりです。
業者への依頼を検討する場合は、イタチ駆除|許可の要否・費用が動く条件・業者の選び方で確認できます。
