ハクビシンの駆除を依頼するとき、何を依頼することになるのか
ハクビシンの駆除は、1つの作業ではありません。
「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3つの工程に分かれます。
封鎖をしないと、同じ場所からまた侵入される可能性があります。
依頼先によって、この3つのうちどこまで引き受けてもらえるかが変わります。
ハクビシンは鳥獣保護管理法上の狩猟鳥獣(獣類)に指定されています。
許可なく捕獲したり、殺傷したりすることはできません。
捕獲許可の申請先は、市区町村または都道府県の担当課です。
申請の際は、被害の状況を説明する必要があります。
駆除の工程全体を知りたい方は、ハクビシン駆除の流れ|相談から封鎖・再発防止までも参考にしてください。
ハクビシンの見分け方や基本情報は、ハクビシンの見分け方と駆除にまとめています。
相談先の使い分けは、ハクビシン駆除の相談先|自治体・業者・住宅窓口の使い分けで扱っています。
ハクビシンが家に来る理由は何ですか?
ハクビシンは雑食性です。
果実や種子を好みますが、昆虫類や魚類、残飯なども食べます(国立環境研究所)。
木登りが得意で、屋根や電線を伝って侵入する場合があります。
前肢・後肢とも丸形の5本指で、分厚い肉球を持っています(農林水産省)。
この肉球を押し付け、挟むように上り下りします。
そのため、雨樋のような滑らかな柱でも登れるとされています(農林水産省)。
農林水産省は、幅6センチ×高さ12センチ程度の隙間があれば屋内に侵入できるとしています。
通風口などから住居内へ侵入する場合が多いとされます。
壁の隙間の有無が、侵入されやすさに影響します(農林水産省)。
農林水産省は、昭和30年代中頃から40年代後半に建築された建物で、侵入率が最も高いとしています。
ハクビシンは明確な縄張りを持ちません。
複数のねぐらを、他の個体と共同または時間差で使うことがあります(農林水産省)。
天井裏で出産や育児をする場合もあります(農林水産省)。
屋根裏からの侵入の詳しい話は、ハクビシンが屋根裏にいる時|音の確認から追い出しと封鎖までで扱っています。
ハクビシンは昼間どこへ行く?|現地調査を受ける時間帯の話
ハクビシンは夜行性です。
国立環境研究所は、昼間は樹洞・岩穴・人家の屋根裏等で休憩すると説明しています。
現地調査は、日中に行われることが多いです。
鳴き声や足音が聞こえた時刻と場所を記録しておくと、説明がしやすくなります。
アサンテ・害獣駆除パートナー・ホームスター・駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
これらは各社が自社サイトで公表している内容です。
当サイトが依頼して確かめたものではありません。
自治体に捕獲を依頼できるか|名前の出ている市区の条件
市区が捕獲まで行う例|町田市・横浜市
町田市は、アライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。
ただし消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、設置期間は最長3週間、延長はできません。
民間業者への相談先として、町田市は公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
横浜市は、住居内への侵入被害に限り、市契約業者による捕獲・回収を無料で行っています。
庭での目撃や池の被害は対象外です。
横浜市の制度は、一人当たり2週間まで、年1回限りです。
事業の対象から外れている作業がある|板橋区・目黒区
板橋区は、平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っています。
侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外です。
これらは自分で業者へ依頼する必要があります。
目黒区は、箱わなの貸出と捕獲動物の回収費用を負担します。
糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖は自己負担です。
目黒区の制度は、区内在住、糞尿被害の実在、立会いが条件で、年度1回限りです。
目撃だけでは対象にならない例|上尾市
上尾市は、ハクビシンは被害がある場合のみ捕獲許可の対象としています。
目撃だけでは捕獲できません。
屋内への住み着きなどで市が対応できない場合は、防除業者への相談が必要です。
その場合の費用は自己負担と明記されています。
ここに挙げたのは、町田市・横浜市・板橋区・目黒区・上尾市の事業です。
ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
わなを借りる場合、見回りと管理は借りた人の作業になる
わなを借りて自分で捕獲する場合、依頼して任せる場合とは違います。
わなの見回りや管理が、利用者自身の作業になります。
狛江市の箱わな貸出は、1日1回以上の見回りが条件です。
貸出期間は原則3週間です。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要です。
わなは1日1回以上の見回りが義務づけられています。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣します。
千葉市は、生活被害を受けた人を対象に箱ワナを貸し出しています。
貸出期間は原則、設置日から1か月間です。
船橋市は、アライグマ・ハクビシン限定の捕獲用ワナを無料貸出ししています。
設置期間は最大8週間です。
戸田市は、箱わなによる捕獲を無料で実施しています。
初回設置時を除き、エサは利用者が用意します。
八王子市は、獣害対策課がアライグマ・ハクビシン捕獲用の箱わなを貸し出しています。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(栃木市)。
東京都は、許可のない捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています。
東京都内の申請窓口は、23区内が東京都環境局、多摩地区が東京都多摩環境事務所です。
見回りの条件として確認できているのは、狛江市と栃木市です。
借りる前に、自分の市区町村の担当課で貸出条件を確認してください。
ふん尿の清掃と消毒を、どこに依頼するか
ハクビシンには、同じ場所に排泄する「ためフン」の習性があります。
天井のシミや悪臭の原因になります。
国立環境研究所は、ねぐらなどにため糞をする習性があるとしています。
通路上の側溝や溜まり水にも糞をする場合があります(国立環境研究所)。
環境省生物多様性センターは、家屋侵入により糞尿を排泄するとしています。
天井のシミ汚れや異臭が生じる場合が多いとされます。
板橋区では、ふん尿の撤去と消毒が区の事業の対象外です。
自分で業者へ依頼する必要があります。
目黒区では、糞尿の清掃・消毒が自己負担です。
町田市では、消毒が自己負担です。
農林水産省は、ノミやダニが付いており、それらが媒介する病気があるとしています。
