「即日」で進むのはどこまでか|当日動く工程と、日をまたぐ工程
ハクビシンの駆除作業は、「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3つの工程に分かれます。
このうち封鎖をしないと、別の個体が同じ場所から再び侵入し、被害が繰り返されます。
当日に動かせるのは現地調査までで、捕獲は許可が前提となるため当日には行えません。
追い出しや封鎖がどこまで進められるかは、現地調査の結果によって変わり、清掃・消毒や封鎖を含めた完了は日をまたぐ前提で考えておく必要があります。
アサンテ、害獣駆除パートナー、ホームスター、駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
ただし、ここに挙げた業者の情報は各社が自社サイトで公表している内容であり、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
駆除の全工程を知りたい方は、ハクビシン駆除の流れで順を追って説明しています。
全体像を先に知りたい方は、ハクビシンの見分け方と駆除もあわせてご覧ください。
ハクビシンが出たらどうすればいいですか?|今日のうちにやること
業者を呼ぶ前に、音のする時間帯、フンのあった場所、天井のシミの位置を記録しておくと、調査と見積りの材料になります。
農林水産省は、ハクビシンにはノミやダニが付いており、それらが媒介する病気があるとしています。
フンや動物に素手で触れないようにしてください。
体調に異変があれば、医療機関へ相談してください。
東京都環境局は、アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症として、レプトスピラ症、E型肝炎、サルモネラ感染症、疥癬などを挙げています。
いずれも名称の確認にとどめ、症状の自己判断はせず、気になる症状があれば医療機関へ相談することが基本になります。
今日のうちに捕まえることはできない|許可の申請と罰則
ハクビシンは鳥獣保護管理法上の狩猟鳥獣に指定されており、許可なく捕獲・殺傷することはできません。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
東京都内では、23区内は東京都環境局、多摩地区は東京都多摩環境事務所が申請先になります。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要で、わなの見回りは1日1回以上とされています。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣するとされています。
東京都は、許可のない捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています。
なお、ハクビシンは特定外来生物には指定されておらず、環境省の特定外来生物等一覧にも記載がありません。
申請先や相談窓口について詳しくは、ハクビシン駆除の相談先で確認できます。
自治体の無料事業は即日では動かない|名前の出ている市区の条件
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。
ただし消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。
板橋区は平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っていますが、侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります。
横浜市は住居内への侵入被害に限り、市契約業者による捕獲・回収を無料で行いますが、庭での目撃や池の被害は対象外で、一人当たり2週間まで、年1回限りです。
目黒区は箱わなの貸出と捕獲動物の回収費用を負担しますが、糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、区内在住・糞尿被害の実在・立会いが条件、年度1回限りです。
上尾市は、屋内への住み着き等で市が対応できない場合は防除業者への相談が必要で費用は自己負担と明記しており、ハクビシンは被害がある場合のみ捕獲許可の対象で、目撃のみでは捕獲できないとしています。
ここに挙げたのは町田市・板橋区・横浜市・目黒区・上尾市の事業で、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度は年度で変わることがあります。
制度の全体像は自治体の制度でまとめています。
ハクビシンは昼間どこへ行く?|当日の調査で分かること
ハクビシンは夜行性で、日中は天井裏などで休みます。
国立環境研究所は、昼間は樹洞・岩穴・人家の屋根裏等で休憩するとしています。
日中に調査する場合、動物そのものを見なくても、ためフンや天井のシミといった痕跡が手がかりになります。
農林水産省は、天井裏で出産・育児をする場合があるとしており、子がいる場合は対応が長引くことがあります。
出産の時期については、国立環境研究所が出産期を3〜12月、産子数を1〜4頭としています。
農林水産省は繁殖期を1〜9月、出産期を3〜11月と推定し、ほぼ年間を通じて繁殖するとしています。
屋根裏の状況について詳しくは、ハクビシンが屋根裏にいる時で説明しています。
ハクビシンが家に来る理由は何ですか?|当日のうちに減らせる条件
ハクビシンは雑食性で、果実や種子を好み、昆虫類、魚類、残飯等も食べます。
農林水産省は、幅6センチ×高さ12センチ程度の隙間があれば屋内に侵入できるとしています。
通風口などから住居内へ侵入する場合が多く、壁の隙間の有無が侵入されやすさに影響します。
農林水産省は、昭和30年代中頃から40年代後半に建築された建物で侵入率が最も高いとしています。
前肢・後肢とも丸形の5本指で分厚い肉球を持ち、それを押し付けて挟むように上り下りするため、雨樋のような滑らかな柱でも登れます。
木登りが得意で、屋根や電線から侵入することもあります。
当日できる範囲を超えた対策については、ハクビシン対策で扱っています。
即日対応をうたう業者に、電話で確認する5点
電話をかける際は、次の5点を確認してください。
1つ目は、当日来るのが現地調査なのか施工なのかです。
2つ目は、当日中に終わる工程と、後日になる工程(封鎖・清掃消毒)がどれかです。
3つ目は、料金がどんな条件で変わるかです。
ホームスターは「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」で、害獣駆除パートナーは「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」で、駆除ザウルスは「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」で料金が変わると、それぞれ自社サイトで案内しています。
4つ目は、「〜円から」という表示が最低条件の価格かどうかです。
駆除ザウルスとアサンテの料金表示の多くは「〜円から」という最低条件の価格で、条件によって金額が上がる形になっています。
5つ目は、複数社を比べたいときの相談先です。
町田市は民間業者の相談先として、公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
料金の考え方は費用の考え方、業者の選び方はハクビシン駆除業者の選び方で詳しく扱っています。
当日に契約する前に、保証の条件を見る
急いで決める日ほど、保証の条件を見落としがちです。
害獣駆除パートナーは最長5年保証を案内し、対象はネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリ、施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも対応、4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償対応としています。
ホームスターは最長5年保証を案内し、ハクビシンは5年保証、ネズミは1年保証で、ハクビシンは駆除料金より10〜20%増し、ネズミは30〜50%増しとしています。
駆除ザウルスは最長10年保証を案内し、イタチ・テン・ネズミ・コウモリ・ムクドリ・トコジラミ・シロアリは最長5年で、建物の構造等により前後することがあるとしています。
アサンテは最長5年保証を案内していますが、保証の対象はシロアリで、保証期間中に2回(3年目・5年目)の定期点検を受けない場合は再処理や保証継続ができないことがあるとしています。
年数だけでなく、対象の動物・再発時の回数・追加費用の有無をそろえて比べることが大切です。
業者ごとの違いは駆除業者の比較でも整理しています。
急ぐ前に一度だけ|その音とシミ、動物とは限らない
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります。
この軋み音は必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされます。
マンションでは、給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例が報告されています。
天井のシミや水音が雨漏りではなく、室内外の温度差による結露が原因の場合もあります。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています。
動物かどうか迷う音については、屋根裏で音がする。正体を音から絞るも参考にしてください。
賃貸で今日呼ぶ前に|連絡の順番
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
自分で業者を手配する前に、管理会社または貸主へ連絡してください。
その際、記録しておいた音のする時間帯、フンのあった場所、天井のシミの位置といった被害の内容を伝えると、話が進みやすくなります。
勝手に業者を手配してしまうと、費用負担についてあとから揉める場合があります。
まずは連絡の順番を守ることが、結果的に即日に近い対応への近道になります。
