イタチ駆除の業者選びは、比べる前に「作業範囲」をそろえる
イタチの駆除作業は、「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3つの工程に分かれます。
このうち封鎖をしないと、同じ場所からまたイタチが入り、再発します。
見積りがこの3工程のどこまでを含むかは、業者によって違います。
工程の範囲をそろえないまま金額だけを比べると、安い・高いの判断を誤ります。
この記事では、作業範囲・料金が動く条件・保証の対象と条件・許可申請の担当、の4点を比較軸にして、イタチ駆除の業者選びを整理します。
駆除の仕組み全体を知りたい方は、イタチ駆除|許可の要否・費用が動く条件もあわせてご覧ください。
イタチを自分で駆除するにはどうしたらいいですか?
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
狩猟鳥獣として指定されているのは「イタチ(オス)」で、平成29年9月からチョウセンイタチのメスのみが追加指定されました(出典:環境省)。
ただし狩猟鳥獣であっても、住宅の被害を理由に捕獲する場合は市町村長等の許可が要ります(出典:大阪府、北九州市、東大阪市)。
許可なく自分で捕獲することはできません。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
自分でどこまでやるかを決めると、業者に頼む工程(捕獲まで/清掃・消毒/封鎖)が自然に決まり、見積りを依頼する範囲も決まります。
許可の要否や費用の決まり方の総論は、イタチ駆除|許可の要否・費用が動く条件で扱っています。
捕獲の許可申請と、わなの見回りをどちらが担当するか決める
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要です。
わなは1日1回以上の見回りが義務づけられ、対象以外の動物がかかった場合は直ちに放獣することになっています(出典:栃木市)。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(出典:栃木市)。
これは栃木市の手続きで、ほかの市区町村の申請期限や見回りの条件は確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、申請先・提出期限・見回りの扱いを確認してください。
業者に問い合わせる段階で、申請書を誰が作るのか、見回りを誰がするのかを聞き、見積書のどの項目に入っているかを確認しておくと、後で工程がもれません。
見積りでそろえる項目|イタチの家で金額が動く条件
料金が動く条件は、業者ごとに公表の仕方が違います。
害獣駆除パートナーは、料金が「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」によって変わると案内しています(出典:害獣駆除パートナー)。
ホームスターは「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」によって変わると案内しています(出典:ホームスター)。
駆除ザウルスは「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」によって変わると案内しています(出典:駆除ザウルス)。
アサンテは「床下の広さ(㎡)」によって変わると案内しています(出典:アサンテ)。
イタチは胴が細長く、大阪府は3センチメートル四方の穴から出入りできると案内しています(出典:大阪府)。
大阪市住吉区は3センチメートル(500円玉大)の隙間から侵入すると案内し、大東市も3センチ程度の隙間に侵入するとして、3センチ未満の網目の資材を推奨しています(出典:大阪市住吉区、大東市)。
一軒家では、どの範囲を何か所、どの網目で塞ぐのかが見積書に書かれているかを確認してください。
隙間への具体的な対応は、イタチ対策|3センチの隙間とフン尿への対応で扱っています。
現地調査を見ずに出た金額は、比較の材料にならない
アサンテ・害獣駆除パートナー・ホームスター・駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と案内しています(各社出典)。
侵入口の箇所数や被害の程度は、現地を見ないと決まりません。
同じ条件で見積りを出してもらうことが、比較の前提になります。
「〜円から」の表示をどう読むか|安い・高いの比べ方
アサンテと駆除ザウルスの料金表示の多くは、「〜円から」という最低条件の価格です(出典:アサンテ、駆除ザウルス)。
条件によって金額が上がる形になっています。
「〜円から」は、面積・侵入口の箇所数・被害の程度が最小のときの価格です。
自分の家の条件に当てはまるとは限りません。
イタチ駆除が安い見積りは、清掃・消毒や侵入口の封鎖が範囲に入っていない場合があります。
3工程のどこまでが含まれるかを照らして比べることが必要です。
封鎖をしないと再発するため、封鎖を外した見積りと含む見積りを金額だけで並べても、比較にはなりません。
イタチ駆除が高いと感じたときも、まずどの工程まで含まれているかを確認してください。
費用の考え方全体は、費用の考え方で整理しています。
保証は年数ではなく「対象の動物」と「条件」で比べる
ここに挙げた業者の情報は、各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
害獣駆除パートナーは保証期間を最長5年とし、対象として「ネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリ」を挙げ、「施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも対応、4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償」としています(出典:害獣駆除パートナー)。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年とし、対象として「全般(イタチ・テン・ネズミ・コウモリ・ムクドリ・トコジラミ・シロアリは最長5年)」を挙げ、「建物の構造等により前後することがある」としています(出典:駆除ザウルス)。
ホームスターは保証期間を最長5年とし、対象として「ハクビシン:5年保証/ネズミ:1年保証」を挙げ、「ハクビシンは駆除料金より10〜20%増し、ネズミは駆除料金より30〜50%増し」としています(出典:ホームスター)。
アサンテは保証期間を最長5年とし、対象として「シロアリ」を挙げ、「エコ割安心プラン適用条件を満たす場合。保証期間中に2回(3年目・5年目)の定期点検を実施。点検を受けない場合は再処理や保証継続ができないことがある」としています(出典:アサンテ)。
最長年数の数字だけを見ず、イタチが対象に入っているか、再発時の無償回数、点検や追加料金の条件を、各社の公表ページで確認してください。
清掃・消毒と、戻ってきたときの対応はどちらの見積りに入っているか
堺市は被害として天井裏の騒音、糞尿の臭気、台所や店舗への侵入を挙げ、大阪市住吉区は天井裏を走り回る騒音と尿・糞の臭いを挙げています(出典:堺市、大阪市住吉区)。
大阪府と堺市は、グラスウール断熱材をほぐして営巣・子育てすることがあると案内し、堺市はそのケースが増えていると説明しています。
大東市はイタチによるノミ被害にも言及しています(出典:大東市)。
断熱材を巣に使われている場合、清掃・消毒の範囲に断熱材の扱いが入るかを見積書で確認してください。
イタチは肛門腺から強い臭気を出すため、臭気への対応がどの項目に含まれるかを聞いておくことが、イタチ駆除の消毒を比べるときの要点になります。
再発した場合の対応は保証の条件に戻って確認し、無償の回数と期間を契約前に書面で残しておいてください。
業者に申し込む前に、自治体の事業の対象になるかを確認する
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。
対象はアライグマとハクビシンで、消毒と侵入口の封鎖は自己負担、わなの設置期間は最長3週間で延長はできません(出典:町田市)。
町田市は民間業者の相談先として、公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
板橋区は平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っていますが、侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります(出典:板橋区)。
この2つの事業は町田市と板橋区のもので、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の事業で捕獲まで進む場合でも、消毒と封鎖が自己負担になる例があるため、業者に頼む工程を先に切り分けてから見積りを取ってください。
制度の調べ方は、自治体の制度で扱っています。
賃貸・アパートでは、申し込む前に貸主・管理会社へ連絡する
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
イタチ駆除は、賃貸やアパートでも一軒家と同じ3工程で進みますが、入居者が先に契約すると、工事範囲や封鎖の施工について貸主の承諾が必要になる場合があります。
連絡の順番を先に決めておくことが、後のトラブルを避けます。
連絡時には、音がする場所、糞尿の有無、被害に気づいた時期を整理して伝えてください。
相談先の使い分けは、イタチ駆除はどこに相談するで扱っています。
候補を2〜3社に絞ったら、同じ質問を同じ順で聞く
候補を絞ったら、聞く項目を次の4点にそろえます。
・3工程のどこまでを含むか ・料金が動く条件 ・保証の対象にイタチが入っているか、無償対応の回数と期間 ・捕獲許可の申請と見回りの担当
同じ質問を同じ順で聞き、回答を並べて比べてください。
現地調査を無料と案内している会社があるため、見ずに出た金額ではなく、調査後の見積書で比べることが基本になります。
優良業者の見分け方は、イタチ駆除の優良業者の見分け方で扱っています。
ランキング・口コミ・評判はどこまで材料になるか
イタチ駆除のランキングや口コミは、掲載した側の基準で並んでいます。
作業範囲や保証条件がそろっているとは限りません。
自分で確認できるのは、各社が自社サイトで公表している保証の対象と条件、金額が動く条件、現地調査の扱いです。
イタチ駆除の悪徳業者と言われる心配を減らすには、口頭の説明ではなく、作業範囲と保証条件が書面に書かれているかを見ることが確認の中心になります。
