ハクビシン駆除の「時間」は、1回の作業時間と終わるまでの期間に分かれる
ハクビシン駆除でいう「時間」には、作業当日にかかる時間と、問題が解決するまでの期間という2つの軸があります。
作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
追い出しが終わっても、封鎖をしなければ別の個体が再び入り込み、再発することがあります。
自治体の箱わな貸出は期間が決まっており、捕獲許可の申請にも日数がかかるため、終わるまでの期間は作業当日とは別に見積もる必要があります。
アサンテ・害獣駆除パートナー・ホームスター・駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
これらは各社が自社サイトで公表している情報で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
動物の見分け方や駆除の全体像はハクビシンの見分け方と駆除、各工程の詳しい流れはハクビシン駆除の流れ、当日どこまで進むかは即日対応の範囲で扱っています。
ハクビシンは昼間どこにいる?音がする時間帯で正体を絞る
ハクビシンは夜行性で、日中は天井裏などで休みます。
国立環境研究所は、昼間は樹洞・岩穴・人家の屋根裏等で休憩するとしています。
農林水産省は、明確な縄張りを持たず、複数のねぐらを他個体と共同または時間差で使うことがあるとしています。
そのため日中に静かでも、屋根裏にいないとは限りません。
夜間に音が出る時間帯を記録しておくと、相談時に伝えやすくなります。
木登りが得意で、屋根や電線から侵入します。
分厚い肉球を押し付けて挟むように上り下りするため、雨樋のような滑らかな柱でも登れます(農林水産省)。
屋根裏での確認のしかたはハクビシンが屋根裏にいる時の確認と対応にまとめています。
夜中に音がしても、動物とは限らない。時間帯でまず切り分ける
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります(住まいるダイヤル)。
この軋み音は、必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
マンションでは、給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例が報告されています。
天井のシミや水音も、雨漏りではなく室内外の温度差による結露が原因の場合があります。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています。
音から正体を絞りたい場合は屋根裏で音がする。正体を音から絞るも参考になります。
捕獲するなら、許可の申請に日数がかかる
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
ハクビシンは、鳥獣保護管理法上の狩猟鳥獣(獣類)に指定されています(環境省)。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要で、わなは1日1回以上の見回りが義務づけられています。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣することになっています(栃木市)。
許可なく捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(栃木市)。
東京都は、許可のない捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています。
東京都内の申請先は、23区内が東京都環境局、多摩地区が東京都多摩環境事務所です。
上尾市は、ハクビシンは被害がある場合のみ捕獲許可の対象で、目撃のみでは捕獲できないとしています。
自治体の箱わな貸出は、使える期間が区切られている
ここに挙げたのは、以下に名前を出した自治体が公表している制度です。
ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度は年度で変わることがあります。
東京都内の例|町田市・板橋区・目黒区・八王子市
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行います。
消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。
町田市は民間業者の相談先として、公益財団法人東京都ペストコントロール協会(03-3254-0014)を案内しています。
板橋区は平成29年度からハクビシン・アライグマの捕獲駆除事業を行っています。
ただし侵入路の封鎖、ふん尿の撤去、消毒は区の事業の対象外で、自分で業者へ依頼する必要があります。
目黒区は箱わなの貸出と捕獲動物の回収費用を負担しますが、糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖は自己負担です。
区内在住・糞尿被害の実在・立会いが条件で、年度1回限りです。
八王子市は獣害対策課が、アライグマ・ハクビシン捕獲用の箱わなを貸し出しています。
近県の例|横浜市・船橋市・千葉市・狛江市・戸田市・上尾市
横浜市は住居内への侵入被害に限り、市契約業者による捕獲・回収を無料で行います。
庭での目撃や池の被害は対象外で、一人当たり2週間まで、年1回限りです。
船橋市はアライグマ・ハクビシン限定の捕獲用ワナを無料で貸し出し、設置期間は最大8週間です。
千葉市は生活被害を受けた人を対象に箱ワナを貸し出し、貸出期間は原則設置日から1か月間です。
狛江市の箱わな貸出は、1日1回以上の見回りが条件で、貸出期間は原則3週間です。
戸田市は箱わなによる捕獲を無料で実施しますが、初回設置時を除きエサは利用者が用意します。
上尾市は、屋内への住み着き等で市が対応できない場合、防除業者への相談が必要で費用は自己負担と明記しています。
お住まいの自治体の制度は自治体の制度から確認できます。
出産・育児の時期にあたると、終わるまでの期間が延びる
国立環境研究所は出産期を3〜12月、産子数を1〜4頭としています。
農林水産省は繁殖期を1〜9月、出産期を3〜11月と推定し、ほぼ年間を通じて繁殖するとしています。
農林水産省は、天井裏で出産・育児をする場合があるとしています。
生後3か月で成獣と同程度の体重になります(農林水産省)。
同じ場所に排泄するため糞(ためフン)が続き、家屋侵入により糞尿を排泄するため、天井のシミ汚れや異臭が生じる場合が多いとされます(国立環境研究所/環境省生物多様性センター)。
農林水産省は、ノミやダニが付いており、それらが媒介する病気があるとしています。
東京都環境局は、アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症として、レプトスピラ症、E型肝炎、サルモネラ感染症、疥癬などを挙げています。
体調に不安がある場合は、医療機関へ相談してください。
子が見つかった場合の対応はハクビシンの子供を見つけたらで扱っています。
「24時間」は受付の話か、作業の話か。業者に時間で確認すること
作業にかかる時間は、建物と被害の状態で動きます。
各社が料金の変動条件として公表している項目が、そのまま作業量の目安になります。
ホームスターは、料金が「建物の広さ(平米数)」「侵入口の箇所数」「隙間の大きさ」によって変わると案内しています。
害獣駆除パートナーは、「作業面積」「被害の程度(小被害〜大被害)」によって変わると案内しています。
駆除ザウルスは、「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害状況」「建物の構造」によって変わると案内しています。
これらは各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
問い合わせの際は、現地調査がいつ来られるか、追い出し・清掃消毒・封鎖のどこまでを何回の訪問で行うかを時間で確認してください。
農林水産省は、幅6センチ×高さ12センチ程度の隙間があれば屋内に侵入できるとしています。
侵入口の数と場所が、封鎖作業にかかる時間を左右します。
業者選びの視点はハクビシン駆除業者の選び方、相談先の探し方はいい業者の見つけ方にまとめています。
相談までの時間を短くする。記録しておく3つのこと
音がした日付と時間帯を控えてください。
何時ごろから何時ごろまでか、連日かどうかも記録しておくと役立ちます。
音やフンのあった場所、たとえば天井裏、壁の中、床下、庭なども控えてください。
天井のシミ、フン、足跡など残っているものも記録しておきます。
ハクビシンの足跡は、前肢・後肢とも丸形の5本指で、分厚い肉球を持つ特徴があります(農林水産省)。
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
まず連絡の順番を確認してから、相談先を決めてください。
音の記録は音がするのページでも整理できます。
