イタチの駆除に「この時間帯がいい」という決まりはない
イタチの駆除に、最適な時間帯という決まりはありません。
時間帯で変わるのは、駆除の作業内容そのものではなく、次の3つです。
「いつ音を確かめるか」「わなをいつ見回るか」「業者といつ日程を組むか」。
この3点だけが、時間帯によって変わります。
駆除は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれます。
封鎖をしなければ別の個体が同じ隙間から再び入ってくるため、夜の一回の作業で終わる話ではありません。
全体の流れはイタチの見分け方と駆除で確認できます。
この記事で扱うのは、音を確かめる時間・わなの見回りの時間・業者との日程の組み方だけです。
侵入口の封鎖そのものの施工方法は、この記事では扱いません。
イタチが活動する時間帯|夜行性とする自治体と、昼夜とも活動とする自治体がある
南あわじ市と北九州市は、イタチを夜行性として案内しています。
一方で東大阪市は、イタチが1年中活動し、都市部では昼夜とも活動すると案内しています。
これらは名前を挙げた自治体の案内であり、ほかの市区町村が同じ説明をしているかは確認できていません。
昼間に天井裏で音がしたからといって、イタチではないと言い切ることはできません。
時間帯だけでは、音の正体を決められないということです。
音が増える時期も、自治体の案内で食い違っている
堺市は、イタチの出産期を4月頃〜8月頃とし、年1回5〜6頭を産むとしています。
南あわじ市は、出産期を3月〜5月頃としており、堺市の案内と時期が食い違っています。
また大阪府と堺市は、イタチがグラスウール断熱材をほぐして営巣・子育てすることがあると案内しており、堺市はこのケースが増えていると説明しています。
出産期の前後は、天井裏での物音が増える時期として記録しておく価値があります。
天井裏の音を記録する時間帯|何を書き留めると後で使えるか
音を聞いたら、日付・時刻・聞こえた場所(天井裏/床下/壁の中)・続いた長さを書き留めておきます。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、申請の際には被害状況の説明が求められます。
堺市は、天井裏の騒音・糞尿の臭気・台所や店舗への侵入を被害として挙げています。
大阪市住吉区は、天井裏を走り回る騒音と、尿・糞の臭いを被害として挙げています。
南あわじ市は、足音・鳴き声の騒音、建材の破損、排せつ物の悪臭を挙げています。
イタチは肛門腺から強い臭気を出すため、臭いの有無と強さも記録に含めておくと説明がしやすくなります。
音の記録は、屋根裏で音がする。正体を音から絞るでも詳しく扱っています。
その音、動物ではない可能性を一度だけ確かめる
天井裏の音が、動物ではなく住宅自体の音である場合もあります。
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります。
この軋み音は、必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
マンションでは、給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例が報告されています。
また、天井のシミや水音が雨漏りではなく、室内外の温度差による結露が原因の場合もあります。
これらの判断に迷うときは、国土交通大臣指定の住宅相談窓口である住まいるダイヤルが、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています。
音がするでも、音の特徴から絞り込みを行っています。
イタチが家に来る理由は何ですか?
東大阪市は、イタチが既存の穴や隙間を巣に使い、屋根裏や床下に住み着くとしています。
大阪府は3センチメートル四方の穴から出入りできると案内し、大阪市住吉区は3センチメートル(500円玉大)の隙間から侵入すると案内しています。
大東市も3センチ程度の隙間に侵入するとし、3センチ未満の網目の資材を推奨しています。
隙間の大きさは、大阪府の案内にもとづいています。
食べ物については、国立環境研究所がニホンイタチについてカエル、ネズミ類、鳥類、昆虫類、甲殻類、魚類を食べるとし、チョウセンイタチの食性にはさらに果実類を挙げています。
大阪府は主食をネズミ・鳥類・昆虫などの動物食とし、東大阪市は雑食性でネズミや小鳥の卵・ヒナ、カエル、昆虫類を好むとしています。
隙間をふさぐ具体的な方法は、イタチ対策|昼間の居場所・3センチの隙間・フン尿への対応で扱っています。
イタチを自分で駆除するにはどうしたらいいですか?|捕獲は時間より先に許可
鳥獣保護管理法により、対象となる鳥獣は許可なく捕獲・殺傷することができません。
狩猟鳥獣として指定されているのは「イタチ(オス)」で、平成29年9月からはチョウセンイタチのメスのみが追加指定されています。
群馬県は、狩猟の対象を「イタチはオスに限る」と明記しています。
ただし狩猟鳥獣であっても、住宅の被害を理由に捕獲する場合は市町村長等の許可が必要だと、大阪府・北九州市・東大阪市が案内しています。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があると栃木市が示しています。
音の記録・食べ物の片付け・清掃には許可が要りませんが、捕獲には許可が要ります。
この線引きを超えて自分でわなを仕掛けることは避けてください。
わなを設置したあとの時間|見回りの回数と、設置できる期間
わなを設置してからの時間には、はっきりした制約があります。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要です。
わなを設置した後は、1日1回以上の見回りが義務づけられ、対象以外の動物がかかった場合は直ちに放獣することになっています。
毎日続けられる時間帯を、申請の前に決めておく必要があります。
町田市は、アライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行っています。
ただし消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。
この町田市の事業は、アライグマとハクビシンを対象として案内されているものです。
これらは栃木市・町田市の条件であり、ほかの市区町村に同じ条件の事業があるかは確認できていません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度全般は自治体の制度でまとめています。
イタチが嫌がるものは何ですか?|夜だけ鳴らす・置きっぱなしで足りるか
唐辛子に含まれるカプサイシンの匂いを嫌う傾向があるとされ、これを使った忌避剤が市販されています(出典:害獣対策の窓口)。
超音波装置については、1種類の音だけでは慣れてしまう可能性があると駆除業者自身が案内しています。
超音波が届く範囲には限界があり、1か所に置くだけでは足りない場合があるとも案内されています。
装置によって対象の動物が異なるため、イタチが対象に含まれているかを事前に確認する必要があります。
夜だけ鳴らす、あるいは置きっぱなしにするといった運用でも、範囲と慣れの問題は残ります。
忌避剤や超音波装置で動きが変わったとしても、追い出し・清掃・封鎖のうち封鎖は別に残る作業です。
イタチが来なくなる方法はありますか?|夜のうちに終わる作業ではない
駆除作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしなければ再発します。
中にいる状態で封鎖すると閉じ込めになるため、追い出しの確認が済んでから封鎖に進む順番になります。
大東市はイタチによるノミ被害にも言及しており、清掃・消毒を飛ばすことはできません。
これら3工程は、1晩で終わるものではなく、日をまたいで進む作業です。
体調に異変があれば、医療機関に相談してください。
手順の全体はイタチが来なくなる方法で扱っています。
業者に頼むときに、日程と時間のどこを確認するか
ここに挙げた業者の情報は、各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
害獣駆除パートナー・駆除ザウルス・ホームスター・アサンテは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
害獣駆除パートナーは、保証の対象としてネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリを挙げ、保証期間を最長5年としています。
条件は、施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも対応、4カ月目から5年以内は1度に限り無償、穴塞ぎ工事の破損も5年間無償で再施工、5年間で年1回(全5回)の定期点検と書かれています。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年とし、イタチ、テン、ネズミ、コウモリ、ムクドリ、トコジラミ、シロアリは最長5年の保証期間と条件を示しています。
定期点検が保証の条件になっている場合、年1回の点検を受ける日程が数年にわたって発生します。
料金は、害獣駆除パートナーが作業面積と被害の状況によって、駆除ザウルスが害獣・害虫の種類、被害状況、建物の広さ、侵入口の箇所数、建物の構造によって変わると案内しています。
初回の連絡時には、現地調査の候補日、作業が何日に分かれるか、点検の時期を聞いておくと、後の日程調整がしやすくなります。
業者選びの詳しい基準はイタチ駆除業者の選び方、費用が動く条件はイタチ駆除|許可の要否・費用が動く条件・業者の選び方、相談先の使い分けはイタチ駆除はどこに相談するで扱っています。
業者選び全般の視点はいい業者の見つけ方も参考にしてください。
