ハクビシン駆除で時間帯が関わるのは、3つの場面だけ
結論から書きます。
ハクビシンは夜行性で、日中は天井裏などで休みます。
駆除で時間帯が関わる場面は「音を記録する時間」「わなを見回る時間」「業者へ連絡し立ち会う時間」の3つだけです。
駆除作業そのものは「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしないと再発します。
どの工程も夜のうちに片づくものではなく、時間帯は段取りを組むための材料にすぎません。
駆除の全体像はハクビシン駆除|自分でできる範囲と業者に頼む判断にまとめています。
作業にかかる所要時間そのものはハクビシン駆除にかかる時間で扱っています。
ハクビシンは昼間どこにいる?
国立環境研究所は、昼間は樹洞・岩穴・人家の屋根裏等で休憩するとしています。
夜行性で、日中は天井裏などで休むため、物音が静かな時間帯があります。
農林水産省は、天井裏で出産・育児をする場合があるとしています。
国立環境研究所は出産期を3〜12月、産子数を1〜4頭としています。
一方、農林水産省は繁殖期を1〜9月、出産期を3〜11月と推定し、ほぼ年間を通じて繁殖するとしています。
生後3か月で成獣と同程度の体重になるとも報告されています(農林水産省)。
明確な縄張りを持たず、複数のねぐらを他個体と共同または時間差で使うことがあるため、音がする場所が変わることもあります(農林水産省)。
屋根裏にいる場合の詳しい様子はハクビシンが屋根裏にいる時で扱っています。
音がする時間帯を記録する|日付・時刻・場所・聞こえ方
記録しておきたい項目は次の5つです。
日付。
時刻(聞こえ始めと止んだ時刻)。
家のどこの真上か。
足音か引きずる音か。
何日続いているか。
捕獲許可の申請先は市区町村または都道府県の担当課で、被害状況の説明が求められます。
この記録があれば、自治体への相談と業者への見積り依頼の両方にそのまま使えます。
ハクビシンには同じ場所に排泄する習性(ためフン)があり、天井のシミや悪臭の原因になります。
音の記録と合わせて、シミができている場所も書き留めておくとよいでしょう。
音の正体を絞りたい場合は屋根裏で音がする。正体を音から絞る、相談先の整理は音がするも参考になります。
夜に音がしない、昼にも音がする|建物側の原因が残っている場合
ハクビシンを追い出したはずなのに、夜に音がせず昼にも物音がする場合は、建物側の原因が残っていることがあります。
木造住宅では、冬の乾燥時や天井裏と室内の温度差が大きい時に、木材の乾燥による軋み音が数年にわたり生じることがあります(住まいるダイヤル)。
この軋み音は必ずしも施工上の瑕疵ではなく、木材の自然な性質による可能性があるとされています。
マンションでは、給排水管のウォーターハンマー音や、ポンプ・エレベーターの振動が固体伝搬音として聞こえる例も報告されています。
天井のシミや水音についても、雨漏りではなく室内外の温度差による結露が原因の場合があります。
住まいるダイヤルは国土交通大臣指定の住宅相談窓口で、住宅の不具合に関する電話・専門家相談を無料で受け付けています(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)。
ハクビシンが寄せる原因は何ですか?
ハクビシンは雑食性で果実や種子を好み、昆虫類、魚類、残飯等も食べます(国立環境研究所)。
果実を好むため、家庭菜園や果樹の被害も出ます。
木登りが得意で、屋根や電線から侵入します。
前肢・後肢とも丸形の5本指で分厚い肉球を持ち、これを押し付けて挟むように上り下りするため、雨樋のような滑らかな柱でも登れます(農林水産省)。
農林水産省は、幅6センチ×高さ12センチ程度の隙間があれば屋内に侵入できるとしています。
通風口などから住居内へ侵入する場合が多く、壁の隙間の有無が侵入されやすさに影響するとされています(農林水産省)。
食べ物に関する詳細はハクビシンの食べ物にまとめています。
ハクビシンが怖がるものは何ですか?
唐辛子に含まれるカプサイシンの匂いを嫌う傾向があるとされ、これを使った忌避剤が市販されています(害獣対策の窓口)。
超音波装置については、1種類の音だけでは慣れてしまう可能性があると、駆除業者自身が案内しています。
超音波が届く範囲には限界があり、1か所に置くだけでは足りない場合があるとも案内されています。
装置によって対象の動物が異なるため、ハクビシンに有効かどうかは事前に確認する必要があります。
夜間に稼働させる装置を含めた効き方と限界はハクビシン撃退|音・超音波・グッズの効き方と限界で扱っています。
ハクビシンが来ないようにするにはどうしたらいいですか?
駆除作業は「追い出し・捕獲」「清掃・消毒」「侵入口の封鎖」の3工程に分かれ、封鎖をしないと再発します。
追い出しただけで終えると、ためフンによる天井のシミ汚れや異臭が残ります(環境省生物多様性センター)。
農林水産省は、ハクビシンにノミやダニが付いており、それらが媒介する病気があるとしています。
東京都環境局は、アライグマ・ハクビシンが媒介する主な感染症として、レプトスピラ症、E型肝炎、サルモネラ感染症、疥癬などを挙げています。
体調に異変があれば医療機関へ相談してください。
なお、天井裏にいる状態で侵入口を塞ぐと閉じ込めになります。
封鎖は出ていったことを確認してから行う工程です。
わなの見回りは1日1回以上|自治体の事業で決まっている時間と期間
ハクビシンは鳥獣保護管理法上の狩猟鳥獣に指定されており、許可なく捕獲・殺傷することはできません。
栃木市では、捕獲開始の10日前までに捕獲許可申請書の提出が必要で、わなは1日1回以上の見回りが義務づけられています。
対象以外の動物がかかった場合は、直ちに放獣することとされています。
許可なく鳥獣を捕獲した場合、鳥獣保護管理法違反として罰則を受ける可能性があります(栃木市)。
東京都は、許可のない捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になると案内しています。
狛江市の箱わな貸出は、1日1回以上の見回りが条件で、貸出期間は原則3週間です。
町田市はアライグマ・ハクビシン防除事業として、わなの設置・捕獲・処分を無料で行いますが、消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、わなの設置期間は最長3週間、延長はできません。
横浜市は住居内への侵入被害に限り、市契約業者による捕獲・回収を無料で行い、一人当たり2週間まで、年1回限りです(庭での目撃や池の被害は対象外)。
目黒区は箱わなの貸出と捕獲動物の回収費用を負担しますが、糞尿の清掃・消毒と侵入口の封鎖は自己負担で、区内在住・糞尿被害の実在・立会いが条件、年度1回限りです。
上尾市は、ハクビシンは被害がある場合のみ捕獲許可の対象で、目撃のみでは捕獲できないとしています。
ここで挙げたのは栃木市・狛江市・町田市・横浜市・目黒区・上尾市の制度で、ほかの市区町村に同じ事業があるかは確認していません。
お住まいの市区町村の担当課で、対象の動物と条件を確認してください。
自治体の制度全般は自治体の制度、相談先の整理はハクビシン駆除の相談先にまとめています。
業者へ連絡する時間帯と、現地調査の予約で決まること
ここに挙げた業者の情報は、各社が自社サイトで公表している内容で、当サイトが依頼して確かめたものではありません。
アサンテ、害獣駆除パートナー、ホームスター、駆除ザウルスは、いずれも現地調査を無料と自社サイトで案内しています。
ホームスターは、料金が「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「被害の進行度」によって変わると案内しています。
害獣駆除パートナーは、料金が「作業面積」「被害の状況(小被害〜大被害)」によって変わると案内しています。
駆除ザウルスは、料金が「害獣・害虫の種類」「被害状況」「建物の広さ」「侵入口の箇所数」「建物の構造」によって変わると案内しています。
受付の時間帯と、現地調査に来られる時間帯は別のものです。
問い合わせのときは両方を確認してください。
先に記録しておいた音の時刻とシミの位置は、そのまま伝えられる材料になります。
即日対応でどこまで進むかはハクビシン駆除は即日できる?で扱っています。
作業と立会いの時間帯を決めてから頼む
依頼前に確認しておきたい項目は次の4つです。
現地調査の日時。
作業当日の立会いの要否。
3工程のどこまでが見積りに含まれるか。
再発したときの連絡先。
害獣駆除パートナーは保証期間を最長5年とし、対象にネズミ、ハクビシン、アライグマ、イタチ、コウモリを挙げています。
施工後3カ月以内の再発は無償で何度でも対応、4カ月目から5年以内の再発は1度に限り無償、5年間年1回(全5回)の定期点検を実施するとしています。
ホームスターは保証期間を最長5年とし、対象をハクビシンとし、条件に「駆除料金より10〜20%増し」と案内しています。
駆除ザウルスは保証期間を最長10年とし、対象を害獣・害虫全般とし、イタチ、テン、ネズミ、コウモリ、ムクドリ、トコジラミ、シロアリは最長5年としています。
アサンテは保証期間を最長5年とし、保証の対象として「シロアリ(エコ割安心プラン)」、条件として保証期間中に2回(3年目および5年目)の定期点検を受けることと案内しています。
賃貸住宅の場合、費用負担は管理会社または貸主との取り決めによります。
業者へ連絡する前に、まず管理会社へ連絡してください。
業者選びの考え方はいい業者の見つけ方でも整理しています。
